皆さんから寄せられたメッセージ
生きるということ
2004年8月26日 二村 健一


人生の喜劇や悲劇というものは、日常のあちらこちらにあるもの。その日常を人は生きていくのだなと。意識するしないに関わらず。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
笑顔をありがとう
2004年8月26日 masa


ことばをうしなう。ことばなく、僕は流れ行くクレジットを見ていた。でも、僕は感泣してことばを見失ってしまったのではない。僕は途中で気がついた。ひとつひとつの出来事に感情や評価をくだすのをやめようと。母親の身勝手に怒り、金の欠乏に同情し、妹の死に悲嘆する、そんなことはやめようと。僕はこれまでの僕という人生を背負ったひとつの受容体として、ただただこの映画の1シーン1シーンを受け容れていくことにした。ひとり一人の季節ごとの笑顔が、あの春の日のサクラの花びらのように、やさしく
そして傷つきやすく静かに僕のこころに降りつもっている。その花びらを僕はこれから大切に大切に僕のことばにつむいでいこうと思う。人はどんな状況でも、あんなにすてきな笑顔ができるんだ、ということを思い出させてくれた。ありがとう。

生きる
2004年8月26日 青空


この世界は広くて
この世界は広い。

でもあなたもあたしもあの子達も
この目に映る世界はあまりにも狭くて
息が出来なくなるほど窮屈な場所で

今を生き 今にただ 流される。

輝かせる明日へ
2004年8月26日 コウサカ ユミ


子どもたちのきらきらと輝く笑顔
現実(いま)をみつめて歩いていく
まっすぐなまなざし

「小さな幸せ」の大きな幸せ
幸せは他人(ひと)が決めるものではなく
自分が決めるもの
私もまっすぐに君たちのように歩いて行きたい

【このメッセージは作品の内容に触れています】
なんだろう。
2004年8月26日 さつ


ありそうな映画だし、とりわけめずらしいことをやっていたわけでもない。
だけど、わたし自身の中に、すごく圧力のある「何か」が残りました。

これは映画で、演出があってみんな演技をしていて。
でも、そういうことは頭に思い浮かなかった。

お母さんの「あたしは幸せになっちゃいけないの!?」
というシーン。
京子ちゃんの、画面を通して伝わってくるピアノが弾きたい弾きたいという思い。
ゆきちゃんのぬいぐるみとしげるくんのおもちゃ。
明くんの、Tシャツの匂いをかぐシーン。

数え上げたらきりがありませんが、
とにかく、すべてが自然で、ほんものの時間の流れを感じる映画でした。

最後に2つ。
柳楽くんの、飛行場で妹の死体を埋める時のシーン。
土を掘って、スーツケースにばんってかけて、
わなわなっとふるえて、うまくまとまらないセリフをぼそっとつぶやく。
すごく、上手でした。

やっぱり子供は簡単につくれないなと思いました。
きっとわたし、あのお母さんのようになってしまう。

カンヌカンヌと話題になっていたので、どうしても柳楽くんに視線がいってしまった。時間があったらもう一度見てみたいです。

「誰も知らない」感想
2004年8月26日 AKIRA


「誰も知らない」を観ました。

子供たちの姿を通して,
明るい事ばかりじゃないけれど,
未来に光を,生きる強さを感じさせ,
人のぬくもりが恋しくなる,
人に優しくなれる映画でした。

無題
2004年8月26日 ミミ


昨日、「誰も知らない」を見に行ってきました。
・・。言葉にならないぐらい、いろいろな感情が押しよせてきて、今は心がぽつんと取り残されたような孤独感に押しつぶされそうになってます。
「生きる」ということ、「育つ」ということ、「育てる」ということ、「死ぬ」ということ、現実が今、私の目の前にもあります。今のこの感情を私の周りにいるどれだけの人がわかってくれているんだろうと思うと逃げ出したくなります。
私は明たちのように強く生きてるんだろうかと。
「生きる」ことを感じてるんだろうかと。

是枝監督ありがとうございます。一生に残る、
素敵な作品でした。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
映像も音楽も全てに救われました
2004年8月26日 なおこ


映画、ずっと楽しみでしたが夏の終わりに見たくって、長い間我慢していました。おととい、新宿に観に行きました。とても涼しい日でした。11歳の息子と13歳の娘と一緒に。
すごく泣いてしまうと思ったのにちょっとうるっとしただけでした。映画の事、毎日毎日調べ上げてしまったから?朝早くから整理券取りに行って緊張してたから?何が何だか分からないまま家に帰って暫くしてその訳が分かりました。
4才の頃の私が母から「明日から仕事に行くけど、毎日留守番出来る?」って聞かれて本当は嫌なのに笑顔で「いいよ」って応えて、それっきり自分の気持ちを抑える様になっていた事を...。
買って帰ったタテさんのCDから流れてくるをメロディ、息子が弾くピアノの音色と娘の歌声にそっくりなそのCDを聞いて、今迄ずっと我慢して来た気持ちが急に崩れて,涙がこぼれ落ちました。自分を受け入れて良いんだよと言われた気がしました。
その日はなかなか寝付けませんでした。明け方目が覚めて、明君を学校に行かせてあげなくては、って思いました。大好きな飛行機をただ下から見上げているだけではだめなんだよ、って思って眠れなくなってしまいました。

最初はテレビで受賞の会見をする優弥君を見て、髪型も顔もしぐさも息子にそっくりなのにびっくりして、ただ興味を持っただけでした。映画や劇って演技がわざとらしくって心から好きになる事があまりなかったので、この作品にはかなり引き込まれました。あと何時間でも何日でもこの映像を見ていたいと思いました。
うちの息子は気がついたときにはもう背がすっかり伸びて声も変わってしまっていたのに、何も映像に残す事が出来なかったので、そのかわりに優弥君の成長を見たいと思いました。映画ではうちの子よりずっと男っぽかったです。独身の頃いつも写真を撮っていたのを思い出して、これからでもいいから子供達の写真やビデオを沢山撮ろうと思いました。
東京生まれの東京育ちで、知っている景色がいくつも出てきました。映像の中が自分のいる世界だと錯覚してしまう程でした。緑の無い東京の景色は嫌いだったのに、CDケースの内側の、優弥君がコンクリートのがれきの上に立つ写真が気に入って、灰色がかった東京の景色も好きになりました。
是枝監督、スタッフの皆さんや出演して下さった方々、こんなに良い作品を、本当にありがとうございました。
長くなってすみませんでした。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
子供の頃の自分との再会
2004年8月26日 NAKO


映画終了後、あやうく号泣しそうでした。でもそうならずに済んだのは、この子達のその後を見届けるまでは泣いてはいけない、という気持ちでした。
明達、モデルとなった実在の子達、さらに誰にも知られていないかもしれない子達の無事を心から願い、映画の最後に明達4人がコンビニから帰っていった姿の向こうを見たいと思いました。
監督が実在の兄は「裁判で母の期待に応えられなかった自分を責めて涙を流したそうだ」と書いておられたのを読み、その時にはどうしようもなく涙が出ました。母へのそれほどの愛と、「愛」と一言では表せないいろいろな気持ちが、彼の中でどのように存在していたのでしょう。
「明」も自分の責任と、それとは裏腹に沸き起こる不安や苛立ちとの板挟みに苦しんでいましたね。
初めてやった野球の後、再び「兄」の顔になって責任を果たすべく部屋に戻ってきた時にそこにあった無情な結末。しかしその結末を自分達だけで乗り越えた彼等の心の無限さ、自分達がいる状況に対する覚悟に、言葉は変かもしれませんが「感謝」しました。
この子達がこれほどの心を持っていたこと、そしてこの「知られていなかった」子達の心や頑張りを社会の中からすくいとって描いて下さった事に心から感謝致します。
もし可能なら明達のその後を描いていただけることを切に願います。
この子達に再び逢いに、そしてこの子達がすごした四季を再び共に辿るため、再度映画館に足を運ぶつもりです。

生きる
2004年8月26日 カコ


救えない映画なんではないか…そう思って観るのはためらっていました。

生きるために、生きている。
そんな子供たちでした。
幸せになるために、生きている。
そんな母親でした。
泣かせる材料はたくさんあるのに、そんな風に作られていない。
そんな映画でした。

生きていて欲しい。ただただ、そう思いました。

子供たちの時間
2004年8月25日 まき


穏やかで優しい時間。
決して、そんなはずはないのに・・・。

私は真実を見ていないのでしょうか・・

目を閉じると、子供たちの笑顔が見えます。

今も。
2004年8月25日 ぴっぴ


映画を見てからの感想をうまく言葉に出来ない。

苦しくて 悔しくて 切なかった

映像を言葉で表現することがとても難しいことに初めて気付いた

心で感じたことは沢山あるのに、伝えたいことはいっぱいあるのに、悔しいけれど、うまい言葉が見つけられない

見終わった今も、この映画に惹かれてる

大人の責任
2004年8月25日 リーフ


ボディブローを喰らったようです。観た直後より、一日たった今の方が重いものを感じます。感動させよう・・とか、泣かそうとか、そういった類のものでは決してない。「この作品を完成させないと前へ進めない」と監督がおっしゃっていた気持ちが良く分かりまし
た。
子どもは日々とても現実的です。本能で、精一杯生きようとしてます。どんな状況の中でも笑おうとします。
淡々と描かれているようですが沙希ちゃんを登場させたあたり、思春期の香りが漂っていました。光かげんが気持ちよかった・・・
いろんなこと、これからたくさん考えていきます。母親だけを責めて終わる事ではないと私も思います。監督さん、受け取りましたよ。大人の責任と思っています。

最後になりましたが8月24日梅田ガーデンシネマにきていただいてありがとうございました。柳楽君に松本大洋さんの本を持っていきました。届いていたらいいなぁ〜

映画見ました。
2004年8月25日 ai


今日「誰も知らない」の映画を見ました。
感想を一言で言うと、切ないだと思います。
シーンでは秋から夏までの季節の移り変わりがとても切なかったです。季節に逆らうようにだんだんと寂しく感じられました。私は2002年秋から2003年夏は語学留学をしており、日本を知らない1年でした。この映画を見て、私が知らない季節の日本を感じられて良かったです。出演者の方々や皆さんの愛情が伝わった作品でした。

また見たいです
2004年8月25日 ゆうき


最初はかわいそうと思ったけど、小さな幸せに喜ぶ子どもたちを見ているとだんだん心があったかくなってきて、私たちと変わらないなと思いました。最後まで誰も涙を見せなかったのがとても印象に残っています。みんながこの映画を見たら少しは世の中が変わると思います。

無題
2004年8月25日 塩谷 哲士


目の粗い画面に映る何気ない街の表情のひとつひとつが、この映画のベースに流れていました。そしてその一つ一つがすでに半分死んだものとして、崩れかけたものとして、かすかな違和感を感じさせるものとして、ありました。電線で切り取られた青空、公園を舞うレジ袋、溝から立ち上がる一本の草花。
 少年たちが生きているのを、誰も知らない。そしてぼくらが、生きていく振りをするのに一生懸命で、いつしか奇妙にゆがんだ風景の中で、半分死んだように暮らしていることを、誰も知らない。
カメラはきわめて日常的な風景を切り取って、確実にぼくらの不安を言い当てています。
是枝監督とカメラさんに乾杯。お二人は見事に作品の中に一つの思想を植え付けられた。映像化された思想を読む思いで(途中から)、息を詰めて見せてもらいました。ありがとう。作品の底に武器を込められたお二人の男気に感謝します。

北海道へお越しの際は、ぜひ我らが秘密基地で英気を養ってください。我らが秘密基地は、静けさだけはたっぷりの何もないところにあります。再び、ぜひ。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
自然な演技で・・・
2004年8月25日 静香


今さっき見てきました。
もう『すごい』この一言しか言えません。

見た直後は『こんな事件が本当にあったなんて…』と、
すごい凹みましたが、
時間が経って映画の事を思い出してみると、
公園の時の楽しそうな顔や、
カップラーメンを食べてる時の嬉しそうな顔など、
幸せなシーンばかりが思い出されて、
『あ、見てよかったな。』と思えました。

子供達の演技もとても上手で、
始まってから終わるまで、
私自身も映画の世界に引き込まれてしまいました。
個人的には柳楽君の独り言が、
演技なのか、自然に出ちゃったのか、
わからないほど自然な演技で、
個人的に大好きですww

上映の映画館について
2004年8月25日 映画大好き


滋賀に住んでいるんですが、大津はとても遠くて、他の映画館も遠いんです。だから見にいけません。
水口や八幡ならいけるんですが・・・。
どうにかなりませんか?
どうしても見に行きたいんです。

小さな発見
2004年8月25日 golf


茂が公衆電話で見つけた10円玉は前の日に明が残したものだったんだ。そうやって明の悲しみは茂の希望となって未来へ受
け継がれてゆく。そういう仕掛けがあったのか。
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