皆さんから寄せられたメッセージ

感動した。すばらしいです。
2004年8月21日 emi


今日映画を見てきました。
とても奥深く、すばらしい作品をつくって見せてくれた監督をはじめ、キャストやスタッフの皆さんに少しでもわたしの感動が伝わればいいと思いこのメッセージを書いています。

やぎらくん
撮影中にもぐんぐん背が伸びたということだったけど、彼の魅力は、彼自身の本来の部分にプラスして、体の成長が表しているように、10代前半のの少年が日々成長していくその姿が映画に収められたという、人生の中で輝ける瞬間を切取られていて、そういった意味でもすごく魅力あふれていると思った。

映画を見た後の帰り道、
街の風景が違って見えた。それくらい映画の中に引き込まれていた。並んでいる店や表の街並みから離れた別世界を生きていた子供達と、同じ目線で見ている風景。登場人物に描かれている哀しみや、小さな一筋の光のようないのちを通して私が街を見ている感覚。

映画の中で、不思議にも悲しみや怒りのような強い感情は生まれてこなかった。映画自体、そんな大げさなものを伝えようとしているのではないと感じる。もっと、心の奥の方まで感情を揺さぶられる感覚だった。

映画はノンフィクションです。
2004年8月21日 長谷川かずえ


各々の小さな世界が集まって社会は成り立っている。干渉されたくないと拒む人もいれば、寄り添って生きたいという人もいる。彼らはどうだったのだろう…。『学校へ行きたい。』少なくとも彼らは、家族の次に“大きな社会”を望んでいた。最近は、無関心から起こる事件が多い。家族、隣人、学校、会社…どんどん関係が薄れていく。“癒し系”そんな言葉が氾濫する世の中。全てを削ぎ落とした彼らの瞳にはどう映るのでしょう。映画はフィクションです。でも私にとってはノンフィクションでした。

いい映画です
2004年8月21日 達郎


見終わった後ただ涙が溢れてきました。
この映画は映画と思えないほど心理描写が上手で
明が言うセリフ一つ一つが胸に響きました。
誰も知らない生活、世間では消されたような存在
それでも必死で生きている4人の子どもたち。
彼らの生き方は普通ではない、不幸せかもしれない
しかし彼らは生きている、4人の兄弟と。

素敵。
2004年8月21日 裏切り者。


切なくて、切なくて、だけど食い入るように映画を見ていました。
明役の柳楽君の鋭い目と、子供らしい自然な表情が強く印象に残りました。
私はあんなに子供達が生き生きと映し出された映画を他に知りません。
あれは、大人が観る映画でもあるけれど、子供達が演じる為の映画でもあると感じました。
とにかく素敵です。

ありがとう
2004年8月21日 優里


とても静かだけれど強い映画でした。
子供達が本当にすばらしい。1人1人の目がすべてを私達に語りかけてくれる。悲しい事、うれしい事、幸せな事。
誰も知らないけど私は知っている。一生忘れられない映画になりました。

良かった
2004年8月21日 伸太郎


作り手側の意図がみえみえの最近の映画とは違って、後から次々といろんな事を考えさせられる映画でした。

一生懸命に家族を守らなければという思いと、外の社会に対する憧憬との狭間で揺れ動く少年の葛藤が、痛いほど私の心に突き刺さりました。我々がいる社会とは明らかに異なる彼らの小さな家庭で、それでも決して不幸なだけではなく、たくましく生きていこうとする彼らの姿を見て、私自身の生き方をも考えさせられています。

また観にいきたいと思います。

だれもしらない
2004年8月21日 近未来


皆、誰でも子供だった事を、誰も知らない。

映画を観た帰り道、道端で見た子供、一人一人が今までと違って見えた。子供ってだけで、一つの「何か」がある気がした。子供って、何でこんなに素敵なんだろう?でも、子供ってなんだろう?子供でいること。大人になっていくこと。
その答えは、全てこの映画の中にある。

アパートは小さくて。でも、彼らは宇宙より広い。
モノレールから見える夜景が宝石に見えた。
モノレールを見上げる彼らの心が宝石に見えた。

狭いけど、沢山の人が居る東京で、誰が彼らを見つける事が出来たんだろう?

私は知らない。あなたも知らない。誰も知らない。

精一杯
2004年8月21日 京


やっと見に行くことができました。
CMを見るだけで涙が出そうだったのに、映画館では泣けませんでした。
たぶん、子供たちが、どんな状況でも泣かなかったから。
私も、知らずに我慢していました。

家に帰ってから、普通に冷蔵庫からジュースを出して飲み、普通にシャワーをあびている自分。こんな当たり前のことが、子供たちはできなかったんだと思い出す瞬間、ふと涙がこぼれます。
子供が子供らしく、学校へ通い、外で遊び、親に甘える。こんな当たり前のことを、どうしてさせてあげられなかったのだろう。
映画を見終わってから、考えることはいっぱいありますが、ひとつ、子供たちがどんな時も希望を捨てず、今自分にできることを精一杯やり抜いたように、私も27になる一大人として、今自分にできることを、どんなに小さなことであっても精一杯頑張っていきたいと思いました。
そしてそれは、自分のためだけではなく、自分の周りも含めた多くの人たちの幸せを願っての努力でありたい。そう思います。
子供たちが教えてくれた、思いやりを、努力を、生きる喜びを、感じたわたしたちから周りへ広げていくこと。それが、この映画を作ってくださった監督や、素晴らしい演技を見せてくれた子供たちへの、私の応え方だと思っています。そして、二度とこんな事件を生まない世の中につながれば、そう願う毎日です。

やっと観れました!
2004年8月21日 ちぃ


公開前からずーーーっと観たくて観たくてやっと観に行きました。
すごいです!!本当にすごいと思いました。
人間の強さと儚さに感動しました。
子供って大人から見ると、弱くて守らなくちゃいけない存在って感じがするけど、子供は子供なりに、大人が考えるよりもずーっと頭や体を使って生きてるんだってこと、そして、子供らしい行動にハラハラさせられる場面もあってそのアンバランスさが描かれていることに感銘をうけました。
子供には、両親がそろってて普通に暮らしている当たり前の幸せがあるし、与えられなきゃいけない幸せだと思います。だから、YOUさんが演じた母親のように子供を捨てる母親は言語道断!と思うけど、それまで、社会で生活していく上でのルールや優しさを教えたり、愛情をそそいでいたことは子供たちだけの生活になったときの様子で感じて、本来親がしなければならないことをきちんとしてたところが、観てる側としては母親を憎みきれないなぁと思いました。
自分が親になったときの「守る」ことと「与える」ことの意味の重要さを不確かだけど、少し感じた気がします。
本当に素晴らしい作品だと思いました。

「映画」という名の「リアル」
2004年8月21日  のん


私が生きているこの「リアル」、絶対、幸せなものにします。

18歳でこの映画に出会えてよかった。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
内容含みます!
2004年8月21日 ギンエイ


柳楽君の評価が目立ちますが、他の三人の子ども達も同様の評価を受けて良いと思いました。それぞれが自分の役割をしっかりと果たしていたと思います。
初めの方は子ども達の動作や表情等、様々な部分で初々しさを感じたが、物語が進むにつれて表情に変化が見えてくる。私は四人の子ども達の、その表情の変化に色気の混じった大人っぽさを感じました(特に飛影君。初めと終わりでは別人のようです。)。きっと映画の中で生きている彼らと実際の生活で成長をつづける彼らがリンクして、演技などではない本物の表情を見せることができたのではないかと思います。
もちろんそれは秋から夏までの一年間の撮影を、ゆっくりと丁寧に時間をかけて子ども達と接してきた是枝監督の優しい演出(演出と呼ぶのはふさわしくない気もします)に因るものだと言い切っていいでしょう。個人的には北浦愛さんがとても良かったと思います。

手のアップのカットが多かったのも印象的でした。

キャステイングにも是枝監督の優しさを感じました。演技力よりも人間性で選んでいるようにも思えました。YOUさん、遠藤憲一さん、加瀬亮さん、キムキム兄やん、寺島進さん、そして心に強く残る挿入歌を歌っているタテタカコさん。人間的に奇麗な大人(あくまで主観です)が周りを固めていることもこの映画の魅力ではないでしょうか。大島渚さんのような愛のあるキャスティング。素敵です。

以下内容含みます。

唯一不満なのがユキちゃんの死です。今回のような手法、ああいった物語を撮る上で、展開をつくるようなあの死は少し嫌でした。是枝監督の映画なだけに強くそう感じました。ただあとでその当時の事件のことを調べた時に実際に一人、子どもが死んでいることを知り、一応は納得をしましたが、今回はフィクションとして撮っているのだから、初めから終わりまで子ども達の生活をただ追っていくというのもフィクションの一つの形なのではないかと思いました。個人的にそう撮って欲しかったというのが正直なところです。もちろんこれは是枝監督の作品であり、外野がああだこうだと言うのはナンセンスなことです。ただ非常に楽しみにしていた映画で、観た後にいろいろ思うところがあったので、つい書いてしまいました。良い映画でした。

誰も知らない
2004年8月21日 TOM


映画の終わりを告げるクレジットが流れ始めた時、
えっ、ここで終わっちゃうの?というのが率直な感想だった。彼らはこの後一体どうなるのだろう?
誰もすぐに席を立とうとしない。
最後は母親が戻って来るか、周りの大人達の誰かが彼らを救い出すのではないか、いや、そうであって欲しい。そう思いながら観ていたからだと思う。
しかしそうはならなかった。
もし自分が彼らの近くにいたら何かをしてあげられていただろうか?
この映画が、実話を元に製作されているということには驚いた。全国で年間数百人の居所不明児が現在でも本当に存在しており、この映画の主人公は誰にも知られることなく現在も存在しているだろう2004年の少年に設定したと是枝監督が述べている。
急に、実は身近な問題なのではないかと思えてきて、自分の住む地域に思いを馳せてみた。
この映画はハッピーエンドで終わらないことに意味があるのだと感じた。

透明な。
2004年8月21日 ゆり子


バイト先の映画館で、明日から「誰も知らない」が公開されます。パンフレット拝見しました。
透明に繋がる「白」、強く繊細な「白」、目に見えない傷を負っているような「白」。川内倫子さんの写真が大好きで、閉じ込めた瞬間で生きる空気のような写真は、映画のイメージとぴったりだと思いました。
この映画が多くの人の現在に、過去に、未来に響く映画であることを願います。

英語字幕
2004年8月21日 みかん


メッセージというよりは、質問です。

私には、日本に滞在中の外国人友人(主に米国人)がたくさんおります。彼らの多くは、日本語や日本の文化に興味を持ち、仕事の合間などにも、積極的に学んだり、触れたりしています。が、残念なことに、気になる邦画を観ようにも、英語字幕がないためにそれができずにいます。『誰も知らない』を観たがっている人は多いのですが、都内で英語字幕版は上映されているのでしょうか? カンヌ出品の際に英語字幕はつけているわけですから、もしまだどこでも英語字幕版が公開されていないなら、ぜひ公開をお願いしたいと思います。ここでお願いすることではないのかもしれませんが…。私たちが、映画によって海外を知ることができるように、外国人の方々にも日本映画を通じて、より日本のことを知ってもらうことができたらいいのに、と思うのです。

From Webmaster:
皆様からのたくさんのリクエストにお応えして、英語字幕版の上映が決定しました! 詳細が決まり次第 "NEWS" にてお知らせしますので、随時ご確認ください。


【このメッセージは作品の内容に触れています】
切なくて優しくていとおしい映画でした
2004年8月20日  繭


劇場で見る前に、実際の事件をネットで少し読みました。
今、自分が住んでいる所のすぐ傍で起こった事件だったので、酷く驚きました。そして、興味もわきました。
けれど実際に劇場で見たときには、そんなことも忘れて、ただ、4人の兄妹の優しくて淡々とした日々に魅入っていました。
世界は本当に広いのに、彼らはあの狭いアパートの中でただ身を寄せ合って、ささやかに、でも幸せに生きていて、それが切なくて愛しくて涙が止まりませんでした。
彼らの小さな世界の中での神様はきっと母親で、捨てられたと気づいた明でさえも、それは変わらなくて…。
その盲信的な姿が酷く心に沁みました。
そして、明の切ないほどの責任感と兄弟を守るためのプレッシャーを思うと、切なくて切なくて胸がキリキリと痛みます。14歳の少年には本当に大きな責任を背負わされた明が、それでも逃げ出さなかったのは、妹や弟が本当に大切でいとおしい小さな存在だったからだと思います。
電車の中、スーツケースを撫でる明の指先からその気持ちがにじみ出ていた気がします。
本当に素晴らしい映画だったと思います。

心に響く映画・・
2004年8月20日  さかな


本日映画を観させて頂きました。
あまりに深く、いろんな思いが漂い
涙も出ませんでした。

どのように撮影が行われたかは存じておりましたが
映画の中の物語に沿って母親、子供たち、近所の者に
それぞれ立場や見方を投影しながら観ておりました。

非常識な母親も、子供たちへのしつけは
決して間違ってはいないと思いました。
閉じ込められた中で子供たちは
常識外れのルール以外、
生活の常識をきちんと行っていました。
洗濯、歯磨き、身だしなみ、
人のものは盗ってはいけないということ。
母親にはもともとしっかりとした生活観があったのに
現代社会の非常識さ加減にもまれ
堕落していったのかもしれない。
なににしろ、あんなに狭い世界で子供達が無知であれ
子供らしく現代に無い無垢な心を育てていた。
外界をシャットアウトすることで
本来の子供らしさが育つなんて。

唯一、素直に泣く喚く子供らしさが見られなかった事が
囲われた子供たちの深い感情であり
「生きる」という強さが痛いほど感じられました。
決して弱音を出さない、というよりその場も無く
ひとりで泣き叫ぶ方法も知らない。

映画を観ていて最後まで涙も出なかったのは、
子供たちのせいだとわかりました。

文章下手でうまくまとまりませんが
今の日本の「平和」の薄っぺらさに
日々不安ではなく恐ろしさを感じていた自分に
大きなヒントを与えてくれた作品でした。

ありがとうございました。

心に響く映画・・
2004年8月20日  さかな


昨日、観ました。
映画を観ているとき、時々笑い、時々ぽろぽろと泣きました。
観終わったとき、ほんの〜りと、じんわ〜りと感動してとってもいい映画だと思いました。
翌日の今日、映画を思い出しては泣いています。
なぜ今こんなに泣けてくるのか・・わかりません。
でも確実に何かを感じ、何かに大きく感動しています。
とてもいい映画に出会えたことに感謝です。

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