皆さんから寄せられたメッセージ

心が優しくなりました。
2004年8月20日 なおちゃん


もう、ただ涙があとからあとからこみ上げてきて止まらなかった。
この映画を観て心が優しくならない人はいないだろう。
何も感じない人はいないだろう。
命ってなんなの?
この世に生まれてきた命はどんなことがあっても大切にすべきもの、かけがえのないものである。
それなのに、なぜ?
「お母さん、幸せになっちゃいけないの?」と長男に言う母親の言葉にただ失望感でいっぱいになった。
でも子供たちはこんなにも精一杯日々を生きている。
4人力を合わせて。
その姿は悲愴感どころか、逆に生き生きと輝いていた。
彼らの心が生きていたからだ。前向きに、精一杯。
そのことは誰も知らない。
小さな妹や弟の天真爛漫な無邪気さ、笑顔が忘れられない。
また、言葉少なにじっと耐える姉。そして弟や妹らへの兄の思いやり。
そうしたことが観終わってからも心に焼き付いて離れない。
しかし時間の経過とともに、状況が変わっていく様子に、生活の生々しさを感じずにはいられなかった。

まだ未婚の私だが、もしも縁あって結婚し子供を授かったら、決して見捨てることなく真実の愛情を注いであげたいと強く思った。
幸せって自分だけのものではないのだもの。

かけがえのない命。それを守ることの大切さ。生きることの大変さ。人間の心。
そういったことを考えさせてくれる、いつまでも心に残る感動的な映画だった。

よかった!!!
2004年8月20日 asami


広告で柳楽くんの顔を見たときから、絶対にこの映画を見に行きたいと思ってきました。
彼の表情、切れ長の目とその視線の力に、強く引き付けられるものがあったのです。

朝一番に独りで映画館へ行ったこと、映画館で、家に帰って、涙がとまらなかったことは、初めてです。
自分ってこんなに涙もろかったっけ?と思ってしまいます。

ポスターに見せられた柳楽くんを映画で見て、柳楽自身のオーラと、明の役柄が重なりました。あのポスターの力が分かった気がします。
彼の内に秘めた悲しみと強さを感じ、心打たれました。
京子の憂鬱、茂のひょうきん顔、ゆきの抱きしめたくなるような目、母親の底抜けの明るさと一瞬の動揺…。
みんながそれぞれの色を放っていました。登場する人物一人一人のキャラクターが好きです。

信じがたい特殊な環境なのに、それがなぜか日常に見えてしまう。淡々と、でも確かに時間が流れ、子供たちが成長し、見る者がいつの間にか引き込まれている。
不思議な力のある映画でした。

アパートの部屋、近所の石段、商店街、コンビニ、公園、モノレール、川、陽の光、草花、飛行機、空。
日常を取り巻く一つ一つの景色も忘れられません。

また見たいです。

☆ぜひ観たいです☆
2004年8月20日 ナァスの卵


私は将来看護師になるため、日々勉強を頑張っています。命を預かる者として、中途半端な気持ちではなりたくないと思っています。友達との話の中でこの映画が話題に
なっている事を知って見たいと思っていたのですが、今は純粋にこの映画に惚れこんでしまい見るのがとっても待ちどうしいです!!私の住んでいる県では上映はまだまだ先の話なんですけど(涙)みなさんのを読んでいたら自然と涙が出てきました。あたしが泣けるぐらいとっても綺麗な映画なんだと思います。マヂ待ちどうしいっっ!!!!


再び、見てきました。
2004年8月20日 KYOKO


18日にも投稿しましたが、ずっと「誰も知らない」のことが頭から離れず、今日、2回目を見てきました。やはり上映中に泣くことはなく、家に帰ってからひとりであれこれ考えています。友人知人にも、この映画の素晴らしさを伝えまわっています。なかなか適切な言葉が見つからなくて苦労してますが、伝えずにはいられません! 2回目をみて、ようやく気持ちが落ち着いてきて、穏やかなきもちで彼らのことを考えることができるようになってきたようです。こんなふうに、言葉にしたいのだけれどうまく言葉にできない感情、を起こさせてくれる映画こそが、素晴らしい映画なのだと確信しています。


また観たいです。
2004年8月20日 まゆまゆ


観ているときと、観終わったときと、
しばらくたってから・・・で私のこの映画への気持ちは変わりました。
最初、「なんて勝手な親だろう・・・。
子供たちがこんなに待っているのに・・・」と思いましたが、
だんだん、「親以外の大人も、子供たちに
もっとやさしくしてあげればいいのに・・・」とか、
「お金がないと、とても大変な世の中って窮屈だ」とか
思いました。
でも、子供たちは、きっとお母さんが一番いいんだろうなあ・・・。
今はそんな境遇の中、懸命にお互いを思いあって
生きている子供たちをいとおしく思っています。
母親はきっと誰にも代わりになれないだろうから、
大家さんぐらいの立場になって、
ごはんぐらいは作ってあげて、お話を聞いてあげたりしたいです。
あの空間には私は入れない(大人だから)から、
毎日、交代でごはんを取りにきてもらって、一緒にお茶を飲んでおしゃべりして、
植物に水をあげるのを手伝ってもらったり、ときどきピアノを貸してあげたりしたいなあ・・・とうっとり考えてしまいます。
お金は、子供たちの生活に無関心な、子供たちの部屋の隣人などから徴収!(笑)

また、観たいです。
(私は年に1種類ぐらいしか映画館で観ませんが、
その映画が気に入ると、同じものを何回か観に行ってしまいます。)

仮定さえしなかった世界
2004年8月20日 ミトミアイ


映画『誰も知らない』観ました。

今まで自分が歩んできた人生はかなりの部分で「必然だ」って思えるくらい納得してるし、満足してるけど、
それでもやっぱり、「もしあの時あの学校に行ってれば」
とか
「もしあの日に別の場所に行ってれば」
とか「もしも・・・」のことを考えるもんだよね。
『誰も知らない』は
小学校に行ってない、親はいない、お金もない(のに、電気もガスも水道も止まってる)
という、
わたしが今まで一度も「もしも・・・」って考えたことがない状況でとにかくびっくりした。
この映画のような「もしも・・・」を考えることがなく生きてこられたのは
自分の意志の力なんてもんは微塵もなくて、ただただ
親や地域の人がわたしを見離さなかったからなんだ。
親が「親をやめる」って選択肢を持たないようにしてくれたからなんだ。

今まで当たり前にあったものが全て、この映画にはなかった。
今まで当たり前にあったものが、あらゆる人の想いや努力によって用意されてたことに気付いた。

わたしの世界は変わらないけど、
わたしの視界は変わるだろう。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
〈思い〉の行方
2004年8月20日 C.H


今日、映画を拝見させていただきました。
私には〈思い〉を言葉にかえる力が足りないことや、想像力が欠けていることを感じながら、それでも映画を見て感じた〈何か〉を伝えたくてメールを送らせていただきました。

ラストで、空を飛んで行く飛行機をとらえた後にスクリーンに映し出された見上げている明の顔を見て、飛行機への彼の〈思い〉の行方を、いまだに考えています。
その〈思い〉が、彼にとってのあるいは誰かにとっての〈幸せ〉や〈希望〉に繋がるために、私は何ができるだろう、、、と、感じながら。〈悲劇〉に繋がらないためにはどうしたらいいのだろうか、と。

「誰も知らない」は(おそらくは世界に向けて)、それでも何かができる、と、示した作品だったと思います。

【このメッセージは作品の内容に触れています】
光のごとく輝いていた子供たち
2004年8月19日 コスモス


もう最初から切なくて、胸が苦しくて、たまらなかった。育児放棄という現代の大きな社会問題が織り込まれているが、そのことに対する憎悪や追及というよりも、4人の子供たちがこの映画の中ではとても輝いていて、彼らの純真無垢さがかえって切なくて、涙があとからあとからこみ上げて止まらなかった。

とにかく印象に残るシーンがたくさんあった。
「お母さん帰ってこなかったね」と姉の京子が言ったとき、「絶対帰ってくる!」と頑張るいちばん下のゆき。
まだあどけない笑顔のかわいい小さな妹の、捨てられてもたった一人の母親を信じて疑わない無垢な姿。
クリスマスの夜、コンビニの前で少しずつ値段が下がるのを待ち続け、なんとか手にしたクリスマスケーキを抱えて弟や妹の待つ家へと帰る兄の明。
また、やはり弟や妹たちのためにあたかも母親からのようにお年玉を手渡す明。
兄のそうした弟や妹たちへの思いやり。
しかし手にするお年玉の宛名の筆跡が毎回違うことに気づいた京子。
やがてお金も底をつき、そのお年玉を生活費に使ってと兄に差し出す京子。
おもちゃのピアノをたたきながら、学校に行きたい、ピアノを習いたい、そう願うが叶わず、ぐっと耐える京子。
このどうすることもできない置かれた状況の中で、それをただ受け入れるしかなく、それでも小さな4人の兄弟姉妹たちは、決して卑屈にならず、お互い力を合わせて生きる姿は観る者の心をとらえて放さなかった。この子供たちから私たちはどんなに多くのことを考えさせられたか。

それにしてもスクリーンの中の子供たちのなんと自然だったことか。
母親におもちゃを買ってもらって、全身からあふれんばかりの笑顔で嬉しさを表す茂。
またどんなにお腹が空いていたのだろう。カップメンのスープの残りに釜からこっそり白いご飯を入れて、畳の上に正座して一人夢中で食べる茂。育ち盛りの男の子の当たり前の姿だ。
そういった日常の様子があまりにもリアルで強烈に胸に伝わってくる。
また、電気が止められ冷房のない部屋で、汗で顔に張り付いた乱れた髪のゆきが、「お兄ちゃん、おしっこ」と言うシーン。そのときのゆきの兄にむける小さなまなざしが忘れられない。明が上半身裸になるものの、その体は大粒の汗がみなぎっている。どんなに暑く、息苦しかったかが強烈に伝わってくる。
監督は子供たちの姿をこれでもかというほど、リアルに描き出している。
さすがドキュメンタリー部門出身の映画監督の作品だ。
子供たちには台本を与えなかったという監督の独特の作法が功を奏したのだろう。子供たちの目線に合わせて撮り続けたのがよくわかる。子供の素直さや優しさがあふれている。
演技とは思えないほど自然だったからこそ、私たちの心にすっと入り込んできたのだろう。
それと母親役のYOUはまさにぴったりのキャスティングだと思った。
ラストにかけて流れるタテタカコの挿入歌「宝石」♪の優しい旋律が、一層私たちの心に涙を降らせるのだった。「幸せにならなきゃ!頑張って!」子供たちの後ろ姿を見ながら、そう心の中で叫んでいた。
いつまでも心の中に生きつづけるほんとうにすばらしい映画だった。

ただ、ただ切なかった
2004年8月19日 yoko


8月6日、メルボルンインターナショナルフィルム
フェスティバルにて、「Noboby know」を観ました。

涙が溢れ出していた。
悲しかった。でも、力強かった。

不自由のない日常生活の中で、忘れがちな事。
でも、とても大切な事を思い出させてくれました。
ありがとうございました!!

できれば、もう一度観たいです。
メルボルンで放映する予定はありますか?

From Webmaster:
『Nobody Knows』 は、オーストラリア国内でも公開される予定(公開日未定、配給:Champion Films)です。


【このメッセージは作品の内容に触れています】
ただ、ただ切なかった
2004年8月19日 yoko


「せつない」と言う思いを初めて知りました。
「かわいそう」とか「気の毒」とかそんな感情ではなく・・・
明が学校の門の前で友達を待ってたシーンが印象的でした。明には入れない場所。子供でいていいはずの頃に子供でいられなかった明を見ててやりきれなくなりました。
しっかりしてたってまだ12歳。大人ではないのに大人は「あなたはしっかりしてるから」という一言で大人にしてしまう。
映画のキャッチコピーで「今すぐ子供を抱きしめて下さい」と言ってたけど本当にそう思う。
今、子供がいる人はすぐに抱きしめてあげてほしい。
子供がいる人もいない人もこの映画を見て色んなことを考えてほしいです。


とてもいい
2004年8月19日 ともよ


「誰も知らない」快進撃(?)おめでとうございます。
本作をたくさんの人が見て、たくさんの人から評価されることこそが素晴らしいと思えます。
さらに第9条がテーマの番組をおつくりになるとのこと
こころからのエールをおくります。


まだ映画は見ていませんが・・・・
2004年8月19日 Lin


私は、まだ映画を見てません・・・。でも、このメッセージを見ているだけでも涙がこぼれてきそうになりました。是非、見に行きたいです。


感想
2004年8月19日 pin


この世の中には完全な善も、完全な悪さえもない。
しかし、曖昧で切ない日々の積み重ねが、本当の美しさを放つのだなぁ、と、子供たちの表情を見ていて強く感じました。
残酷な内容に反して不思議と涙は出ず、最後のシーンにはすがすがしさすら覚えました。


私は絵描きで、秋に展覧会を控えているのですが、
制作する上でもとてもいい刺激を受けました。
ありがとうございました。

母と同じポーズ
2004年8月19日 なるたん


感動の映画でした。今だずっと忘れられず、あの子どもたちが心と体に焼き付いている感じです…。ただただ…好きです。いろんな意味で「支え」になってくれるような気
がします。ただ悲しいだけではなくて、優しい。川内倫子さんの写真はもちろん素晴らしいですが、是枝監督の写真素敵です。フォトギャラリーすごく好きで「夏編」をすごく楽しみにしていたのです。アップされていたので嬉しくてのぞいてみると、子どもたちと過ごした日々の幸せがあふれ出ていて、わたしも同じ時間を過ごした気にさえなってしまった。涙がでます。「母と同じポーズ」は、私にとって、亡くなった祖母と同じポーズ。あのころがフラッシュバックしてきた。素敵な写真です。

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