スタッフ日記
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遥かなる休日
2007年8月21日   文 : 砂田麻美
写真 : 飯塚美穂

今日は撮影休み。
でも監督は編集。よって私も出勤。
監督の辞書に「休み」という文字はないのだ。
そう言えば、もうかれこれ2ヶ月休んでいない。
休みというのはどういう感覚だったのか、上手く思い出せなくなってしまった。
一日だけ休みをもらったら、私は何をしたいだろう?
真剣に考えてみて、私はきっと・・・映画を観に行きたい。
できれば、ドリュー・バリモアあたりが白人男性と恋に落ちちゃう感じの映画だと、尚よい。

いつもより少しばかり早めに仕事を終えることが出来たので、新宿のマッサージ店に行く事にした。
新宿にある雑居ビルの一室にある店に飛び込みで入店してみると、店員さんは皆中国人だった。
その内の一人、コウさんという40代ぐらいの女性が私の担当になる。
暗く癒しムードたっぷりの部屋の中でテレビの音がガンガンに鳴り響いているので
「あのすみません・・・もう少しテレビ小さくしてもらっていいですか?」と言った。
するとコウさん、「テレビ嫌い?」と尋ねる。
いやコウさん・・・。
マッサージをはじめると、コウさんは私の体を揉みながら「かわいそう・・・かわいそう」と言う。
何がどうかわいそうなのか正直気になるところだったが、
いつの間にか死んだように眠ってしまった。


 

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