2003年9月25日 渋谷シネ・ラ・セット
ティーチイン


9月25日、カクトティーチ・インが渋谷シネ・ラ・セットにて行われました。当日は、キレた青年役の加瀬亮さん、プロデューサーの是枝裕和、そして飛び入りゲストとしてヤクザ役の寺島進さんが参加し、多いに会場を沸かせました。特に加瀬さんはティーチ・インは初体験。緊張しながらも丁寧に客席:からの質問に答える姿が印象的でした。

Q: 加瀬さんって苦手なものはあるんですか?
加瀬: 大勢で遊んだりすることが苦手かもしんないです(笑)。

Q: 加瀬さんが車に乗って "何とかって気持ちいい" って言ってるシーンではなんて言ってるんですか?
加瀬: そのまま気持ち良いなとかそういうことだと思うんですけど。僕もなぜそこに彼が至ったかよく分かってないから、映画を通して見てみると、直接は描かれてないけど、彼女のこととか自分のこととかに折り合いがついたというか受け入れることが出来たので、風を素直に気持ち良いと感じることが出来たんじゃないかなと。

Q: 電話ボックスでのシーンは誰かに話しているという設定とかはあったんですか?
加瀬: 最初は分かれた彼女と話してるという設定で、電話の向こうでは声がしてました。
是枝: 役作りで悩んでたよね。
寺島: 加瀬君がいったいどういう役なんでしょうかって言った時、(伊勢谷監督が)「これは宇宙人なんだよ」って(笑)。
是枝: かなり戸惑ってましたよね?
加瀬: かなり戸惑ってました(笑)。逃げ出したいくらい。こんなこというと怒られるかもしれないけど、「この役引き受けて、しまった!」って思いましたね。伊勢谷監督もなかなか言葉で表現できない人だから…宇宙人ってどう解釈していいか分からなくて、地球は住みにくいとかって、そういうプロットとか書かれてるのをいただいてんで、自分なりに解釈してみました。
是枝: 宇宙人って一言はきっかけにはなったの?
加瀬: そうですね、きっかけには。監督の言葉がないと進めないので。
是枝: 監督の言葉は大事だよね。