9月6日土曜日、映画「蛇イチゴ」は、お陰様で初日を迎えることが出来ました。
振り返ってみれば作品の完成は昨年の五月。一年余を経てようやく一般の皆さんへのお披露目です。作品づくり及び、完成後ここまで漕ぎつけるのに尽力して下さったたくさんのスタッフの皆さん、それから公開の日を辛抱強く待っていてくださった一般の皆さん、本当にありがとうございました。
公開初日には、初回、2回目と、キャストの宮迫博之さん、つみきみほさん、大谷直子さんをお招きして、是枝プロデューサーと共に舞台挨拶を行いましたが、場内満席の中、とても暖かい雰囲気で進めることが出来ました。
作品の作り手としてとても嬉しかったのは、お客さんの年齢層が、非常に広かったということでしょうか。この作品は家族の話なので、登場人物も色々な年齢に分かれておりますし、観る人もその人自身の年齢や、その置かれた立場やらで、感情を寄せる人物が別れるようです。
なぜ、人は「家」を守るのか。なぜ、人は「家」に還るのか。人は何を「家」に求めて生きるのか。このような私自身の問いかけからこの映画は作られていったのですが、それは同時に、多くの人にとっても永遠のテーマかもしれません。宮迫さんのファンの方など中学生のようなお若い方から、笑福亭松之助師匠の年代のお年を召した方まで、いずれも何らかの「家族体験」をお持ちのはずと思います。皆さんがその中で色々とお考えになることと、この映画がどこかしらで手をつなぐことができればいいな、と思っています。
初日に足を運んでくださった方々、暑い中本当にありがとうございました。楽しんで、いただけましたでしょうか?
そしてまだご覧になってない皆さんも、是非劇場に遊びに来てください。どうぞよろしくお願いします。

追申:パンフレットとTシャツが出来ました。どちらもとてもお得なお品!パンフレットは脚本も載っていて、ボリューム満載、まるで一冊の新書のよう!電車の中とかで読んでても、ちょっと頭良さそう!
Tシャツも可愛いですよ。最近周囲との会話に乏しい、とお悩みの方は是非!
カリフラワーズのアルバムも劇場においてます。劇中曲も含む、刺激と涙の「人生にドラマを与えてくれる」一枚です。是非お求め下さいましまし。

西川美和